Facetimeオーディオの音声品質

2014/12/09 追記
LINEやSkypeと比較しました。

Facetimeオーディオ/LINE/Skypeの音質比較 - Pseudo Engineer - こんなかんじでどうでしょう

はじめに

Facetimeオーディオの音声品質っていいですよね。個人的にはLINEやSkypeよりも聞きとりやすいと感じます。LTE回線同士でも遅延がなく安定していて、通常の電話のメリットなんかないと思えます。

じゃあどれくらい音質がいいのか実験してみましょう。本エントリーでの音質の基準はサンプリング周波数の高さとしますので、低い周波数の音から上げていって、どこまで聞こえるかを試します。

条件

環境:iPhone5SSoftbank 4G)<--> iPhone6(Wifi
実験音源:http://cse.fra.affrc.go.jp/akamatsu/at/10/AuditoryTest.html

結果
周波数 聞こえたか
8kHz
9kHz
10kHz
11kHz △ *少し遠い
12kHz ×
13kHz ×
考察

結構おどろきです。11kHzでも聞こえると言うことは、少なくともサンプリングレートは22kHzということになります。またFacetimeの音声codecはAAC-ELDのようです。(ソース

音声バンド定義だとWBとSWBの間くらいでしょうか。
300-3400 Hz = Narrowband (NB)
50-7000 Hz = Wideband (WB)
50-14000 Hz = Super Wideband (SWB)
20-20000 Hz = Fullband (FB)
(ソース:http://blog.voxygen.co.uk/?p=1132

結論

一般的な回線交換の電話だと3.4kHzまでしか聞こえないので、やはり聞き取りやすいとは思えません。しかし、AMR-WBに対応しているVoLTEの本格導入もあり、これからはよりよいWideband以上が主流となりそうですね。

電話は鈴虫の鳴き声(4kHz)が聞こえないというトリビアもありましたが、それも昔の話になるでしょう。

LINEやSkypeがどうなのかも気になるので、そのうち同様の実験をして比較したいと思います。